ふたり輝くとき
「好きじゃない!私を愛してくれない人なんて、好きにならない!愛したりしない!」
サラが金切り声で叫んで、ユベールの横をすり抜けていく。
(なんで……)
ユベールは振り返ってサラに手を伸ばした。けれど、それを敏感に感じ取ったサラが叫ぶ。
「触らないでっ!!」
ガシャン、パン、ガンッ――
派手な音が続いて、部屋の窓もシャンデリアも棚のガラスも……すべてが割れた。
「サ、ラ……?」
今のはユベールじゃない。けれどサラはパラリージを飲まされている。呪文を使うことはできないはずだ。たとえ、無意識のものだとしても。
それなのに、サラの身体が光り輝いていて気が漏れ出しているのがわかる。目に見えるまで気が放出されているということは、尋常な量ではない。
肩で息をしているサラの額には蓮華の模様が浮き出ていて……
「――っ!サラ、ダメだ。それ以上――」
ユベールの制止も聞かぬまま、サラはパッと姿を消した。
「もう!」
ユベールは舌打ちをして部屋を飛び出した。
サラが金切り声で叫んで、ユベールの横をすり抜けていく。
(なんで……)
ユベールは振り返ってサラに手を伸ばした。けれど、それを敏感に感じ取ったサラが叫ぶ。
「触らないでっ!!」
ガシャン、パン、ガンッ――
派手な音が続いて、部屋の窓もシャンデリアも棚のガラスも……すべてが割れた。
「サ、ラ……?」
今のはユベールじゃない。けれどサラはパラリージを飲まされている。呪文を使うことはできないはずだ。たとえ、無意識のものだとしても。
それなのに、サラの身体が光り輝いていて気が漏れ出しているのがわかる。目に見えるまで気が放出されているということは、尋常な量ではない。
肩で息をしているサラの額には蓮華の模様が浮き出ていて……
「――っ!サラ、ダメだ。それ以上――」
ユベールの制止も聞かぬまま、サラはパッと姿を消した。
「もう!」
ユベールは舌打ちをして部屋を飛び出した。