ふたり輝くとき
「ど、して…………っ、ユベール様……?」

サラの瞳には怯えの色が見える。けれど、もう止まらない。どうやって止めればいいのかわからない。こんな感情は初めてで、どうしたらいいのかわからなくて。

「どうして?それはこっちの台詞だよ!どうしてブレスレットを外すの!?」
「それはっ――んっ、ゃ…………っ」

ユベールはサラの唇をもう一度塞ぎ、ユベールを押し返そうとするサラの細い手首もシーツに縫いつけた。

「君は、僕のものだよ。ねぇ、もういいよね?全部、僕のものにするから」

サラのすべてをユベールのものに。

「や――っ、んんっ……んっ」

これ以上、サラに言葉を紡がせるつもりもない。どうせ、「待ってください」「やめてください」そんな言葉しか出てこない。

「…………黙って」

口付けを深くしながらドレスの上から膨らみを手に収めると、サラが身体を強張らせる。

けれど、それはユベールの心に火をつけるだけ。指先に光を集めてドレスを裂いていく。

そうして露わになったサラの白い肌を触れるか触れないかの距離でそっと撫でて、敏感な部分を探せばサラの吐息が熱くなる。

「……っ、ふっ」

その、場所を……

「はっ…………っ、ぁ……」

指で、唇で、舌で……なぞっていく。

そうしてサラの甘い吐息は、甘い歌へと変わっていった。
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