ふたり輝くとき
「僕らを追って、また必ずルミエールの奴らがここに来る。たとえ、君がそれを察知したとしても……戻ってこないで」
ユベールは低く言葉を紡ぐ。クリスティーナはそれでも躊躇っていたけれど、やがて静かに立ち上がった。
「……わかった」
そして、小さく呪文を唱えて、近くの水たまりから大きめのビンとパンやクッキーが入った袋を取り出した。
「そろそろ、そう言う頃だと思ってたの」
クリスティーナはフッと笑ってそれらをユベールの隣に置いた。
「2・3日分はあると思うよ。効かないのかもしれないけど、解熱剤も」
コトリ、と小さな小瓶が添えられる。
「それから……これ、2人の着替え」
ユベールはそれを受け取って、クリスティーナを見上げた。
「お父様たちは、適当に誤魔化してるから心配しないで。それじゃあ……気をつけてね」
くるりと背を向けて出口へと歩いていくクリスティーナ。ユベールは小さく「ありがとう」と呟いた。
彼女に聴こえたのかどうか、わからなかったけれど。
ユベールは低く言葉を紡ぐ。クリスティーナはそれでも躊躇っていたけれど、やがて静かに立ち上がった。
「……わかった」
そして、小さく呪文を唱えて、近くの水たまりから大きめのビンとパンやクッキーが入った袋を取り出した。
「そろそろ、そう言う頃だと思ってたの」
クリスティーナはフッと笑ってそれらをユベールの隣に置いた。
「2・3日分はあると思うよ。効かないのかもしれないけど、解熱剤も」
コトリ、と小さな小瓶が添えられる。
「それから……これ、2人の着替え」
ユベールはそれを受け取って、クリスティーナを見上げた。
「お父様たちは、適当に誤魔化してるから心配しないで。それじゃあ……気をつけてね」
くるりと背を向けて出口へと歩いていくクリスティーナ。ユベールは小さく「ありがとう」と呟いた。
彼女に聴こえたのかどうか、わからなかったけれど。