ふたり輝くとき
「お、お茶を、もう1杯入れて――きゃっ」

ユベールは立ち上がろうとしたサラの腕を引いて、後ろからその細い身体を抱き締めた。

「もう、紅茶はいいよ……」
「ぁっ……」

耳元で囁くと、サラは肩を竦めて声を漏らした。

その反応にユベールも体温が上がっていく。そのまま唇を首筋に押し当てた。

「んっ、ユベール様、やめて……」
「ホントに、やめて欲しい?」

グッとサラのお腹に左手を回し、逃がさないよう引き寄せる。ユベールはサラの長い髪を右手で除けてうなじを唇で下っていった。

「――っ」

チュッと音を立てるたびにサラから甘い吐息と声が漏れていく。

ユベールは背中のジッパーを下げながら口付けを続けていき、サラの白い背中がすべて露になったところでスルリと右手を中へ忍ばせた。

サラの肌はすでにほんのり汗ばんでいて、素肌を撫でるだけでかなりの刺激が走るらしく身体を捩った。

一段と敏感な身体。ユベールは我慢できなくなってサラの膨らみを覆う下着の間に手を滑り込ませた。サラが大きく仰け反って悲鳴のような声を出す。

「ユ、ユベール様っ、や、私――っ」

ようやく異変に気づいたらしいサラが戸惑ってユベールの手首をギュッと掴む。
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