ふたり輝くとき
――リビングのソファで、寝室のベッドで。何度も楽園の扉を開け放った2人。

「大丈夫?」

ようやくサラの身体の熱が引いていく頃、ユベールは満たされた気持ちでサラの頬にキスを落とした。

「ん……はい」

ユベールの胸に顔を埋めるサラは、耳まで真っ赤になっている。

先ほどまでの行為を冷静になった今、恥らっているようだ。

「サーラ。ちゃんと、僕を見て?」
「や、やだ……恥ずかしい、ですからっ」

ユベールがサラの顎を持ち上げると、サラは身体を捩ってユベールに背を向けた。

ユベールはそのままの体勢でサラを抱き締める。そして肩、背中……と、キスを落としていく。

「や、ユベール様っ……も、ダメで――」

そこまで言って、身体を捩っていたサラがピタリと動きを止めた。
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