A spring blue wind




「今、ミルクティとオレンジしかないけど、どっちがいい?」


「じゃあ、オレンジで」


「りょーかい!突っ立ってないで、座って待ってて」


そう言うと、陽は一階へと降りて行った。


そして陽の部屋に取り残された私は、自分の勇気ある言動と、緊張感で、ため息がこぼれた。


っと同時に力も抜け、置いてあるベッドの上に腰をかけた。


とうとう来てしまった!


THE陽の家!


我ながら凄いよ、私!


それにしても広い部屋だな……。


興味本意で部屋を見渡していると、両手にオレンジジュースが入ったグラスと、口には3袋のお菓子をくわえた陽が戻ってきた。





< 6 / 10 >

この作品をシェア

pagetop