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「どういう事なの?ここ、何処?家に帰らなきゃ。」
芽維は疑問に埋もれすぎて、混乱していた。
「貴方には力があるの、それは、とてつもなく大きな力。貴方ならこの腐敗した世界を救えるの。」
「意味が分からないわ。私にそんな力は無いわ。それより家は?どうなってるの?此処は何?質問に答えて。」
「貴方の居た《人間界》は、時間が止まってる。この世界では時間は動いてる。つまり、《人間界》でのあなたの1分が、この世界では気の遠くなる様な時間よ。」
「・・・私がこの世界で死んでも、《人間界》に戻れば、私はさっきの時間に帰ることになるのね?」
「そうよ。貴方とても物分りがいいわ。」
少女は気に入った、と付け足した。
いったい、この世界で何をすればいいのだろうか、と芽維は考え込んでいた。