幼なじみをやめるまで
千裕がそんなこと言うと思わなかった。
いつだって千裕は私の見方だったのに……


驚きと共に、裏切られたような気持ちになって思わず千裕の腕をギュッと握った。

そんな私の手を振り払うことなく千裕は続ける。





「咲の気持ちは分かるって言ってるだろ?
だけどさ、もしかしたら伸びるかもしれない身長は、伸びないかもしれないだろ?


ウチの高校はさ、バスケやりたいって入学するヤツがたくさんいるんだよ。
それを、全部受け入れてたら練習だってロクにできなくなる。



相手の弱点って言い方はカチンとくるけど、でも相手だって必死でくるよ。どうしたって穴を狙ってくるだろ?」


「そんな……」
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