幼なじみをやめるまで
ホームに着くと、運よく電車がすぐにホームへ滑り込んできた。


私を電車に乗せると、潤は「行ってらっしゃい」と手を振って見送ってくれた。





「はぁー」



少し早目の電車は、ラッシュまでには少し早いらしく所々に空席があった。
私は、ドア際に寄り掛かるように立つ。



目的もなく流れる外の景色に目をやっていると




「咲?」


名前を呼ぶ声の方へ顔を向けると




「あっ……加奈子……」


「やっぱり、咲だ。昨日心配したんだよ?急に帰っちゃうんだもん。大丈夫だった?」




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