幼なじみをやめるまで
「えっ?私なんかマズかった?」


突然の、私の意味不明な声に隣でマスカラを塗り直おす杏ちゃんが、見開いた目でこっちを向く


「あ、いや!違うのちょっと他の事かんがえてて…」


「なんだ!さすがにコテ使うのがマズかったかと思っちゃったよ」




エヘヘと笑う杏ちゃんの前には、コンセントに差し込まれて、スタンバイ中のヘアアイロン





ーー杏ちゃん…さすがに、デパートのトイレの電気使うのはマズいんじゃないの?

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