幼なじみをやめるまで
とぼとぼと公園の中に入ると、随分来てなかったのに、全然変わっていない光景に、重かった気持ちが、ほんの少し軽くなったような気がする。



この公園で暗くなるまで遊んで、ママに怒られたのが、つい最近のように思える。




千裕が砂場に大きな穴を掘って、おばさんに怒られたり…

舞子の背中に毛虫が入って、潤が取ったら二人ともかぶれて、病院に行ったっけ…



楽しかった思い出は、昨日の事のようにスラスラと浮かんでくる。


悩みのなかった頃……
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