幼なじみをやめるまで
そりゃあ、悩みがなかったわけじゃないけど、日常を変えてしまうような悩みでは無かった。


笑って、怒って、泣いて、喧嘩して……


砂場に近いベンチに座ろうとちかづくと、小さな泥団子が、いくつも置いてあった。


明日ここへ来たとき、そのまま団子が残っていたら、きっとその子は、喜ぶだろう。



私は、そこへ座るのをやめて、昔遊んだジャングルジムへ腰かけた。




「はい、どうぞ」

私がいつも飲んでいるミルクティーを持って戻ってきた潤



その姿を眺めながら、

ジャングルジムで遊んでた時には、中を自由に走り回れたのに、今は中に入ることも大変なくらい大きくなっちゃったと、急に淋しさに似た気持ちになる。
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