幼なじみをやめるまで

潤の刹那気な『ごめん』が耳に届いた時、私の唇に温かいものが、触れた



暗くなった視界に慣れたとき、目の前に見えるのは潤の長い睫毛





キスされていると気づいた時には、潤の胸を押して、走り出していた。



触れた唇はカタカタと小さく震えてる。
足に上手く力が入らなくて、公園を出るまでに何度も転びそうになった。



耳の奥でキーンと嫌な音が鳴り響く。









もし、夢なら早く醒めて……