幼なじみをやめるまで
ぎゅーっと目を閉じると、瞼の裏に浮かび上がる潤の長い睫毛



時間が経つほど鮮明になる記憶



ーー怖い


どうしてなんだろう?
嫌悪感より、恐怖心の方が強い。



潤に触れられたことは、怖くなかった。
幼い頃から手を握ったりは当たり前だったし、ひとつの布団で寝たことだってある。


潤に抱き締められた時には、安心感でいっぱいだったはず……



じゃあ、どうしてこんなに怖いの?



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