幼なじみをやめるまで
「……はい」



今日は、何度同じことを言われるのだろう。


私だって、自分が女だってことくらい分かってる。


暗くなったら一人で歩かないとか……

座るときは足を閉じて座るとか……

不用意に露出の高い服を着ないとか……


千裕と潤に言われた通り、男の子と二人きりにならないだってずっと守ってる。



だけど、千裕と潤は別。だって二人は私の幼なじみで、絶対に嫌がる事をしないって分かってるから






「わ、私だって分かってる!千裕と潤に言われたことは守ってるよ?
でも、千裕と潤は別でしょ?二人は私の幼なじみで――」



「幼なじみにキスされたの誰だっけ?」
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