幼なじみをやめるまで
「佐田さん、バスケやってたんでしょ?佐久間くんに聞いたよ。

だから、私もやっと安心して引退できるかなぁって安心してたの。ありがとう」




「あの……私まだ………」



寝起き感が抜けきれてない私とは正反対に、爽やかに笑顔をくれた葉山さんに


『まだ、やるとは言ってません』


なんて言えない。
ここは、やんわり遠回しに断ろう。




「わ、私に務まるか……自信ないです」


真意を汲んでくれることを祈りながら葉山さんの次の言葉を待ってると








< 218 / 288 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop