幼なじみをやめるまで
「ゲッ!」

「やっぱりこの位はいるよねぇ」

ドアの向こうには、50人はいるんじゃないかと言うほどの1年生。



「これ、みんな入部希望?」

「当たり前でしょ?他に何しに来るの?」


「当たり前って……」


驚きで声も出ない私を他所に、加奈子はテキパキ輪の中に入って行った。



「咲!何してんの?この紙に名前とか書いて並ぶんだって」


「あ…うん。今行く」


おずおずと、加奈子のいる場所まで行くと、「はいコレ」と紙とペンを渡された。


「ありがとう」

「いいから、早く書いて並ぼう。早めに受け付けてもらって見学行こうよ」






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