幼なじみをやめるまで
私に話しかけながら、器用にも手元はスラスラとペンを走らせている。


「う…うん」


慌てて手元の紙に目を落とすと、『エントリーシート』と、かかれていた。


「えっ?入部届じゃないの?」


「とりあえず経歴とか見て、最初の『ふるい』にかけられるみたいよ」



確かに、これだけの人数が入部したらまともに練習なんてできない。


「けっこうシビアだね?未経験者は入部できないって」



もうほとんど書き終えてる加奈子は、私のシートを覗き込みながら大きくため息を吐いた



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