幼なじみをやめるまで
何かの間違えだと思った。

きっと、読み間違えでもしたんだと……



だけど、その先輩はとても残念そうな顔をして

「ごめんなさい。許可できないわ。確かに、あなたの中学での成績は問題ないわ」


「だったら!」

「でも、大事な条件を満たしてないの」


「大事な条件……?」


一気にしゃべったせいか、息が上がりクラクラしてきた。
耳の奥からキーンと耳障りな音がする



先輩はゆっくりと私のシートをこっちに見せながら

「身長が足りないの。今現在で160センチない人は入部できないの」


『身長』と書かれた欄に記入された155センチという文字をトントンと指差しながら説明を続ける



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