幼なじみをやめるまで
「私達はインハイ制覇を目指してる。インハイは桁が違うの。身長が低い子がいるだけで、必ず狙われるわ。そんな弱点を自ら作らなくてもいいでしょ?残念だけど……」


「………でも」


納得できず立ち尽くす私に、今度は何も声をかけてはくれなかった。




呆然とする私を無視するかのように、次の子が呼ばれていた。



フラフラとする頭のまま、部屋を出るとドアの前で待つ加奈子がいた。


「咲!やったよ。とりあえず仮入部だって!明日から練習できるよ。良かったぁ」

ピョンピョンと目の前で跳ねる加奈子の姿を、ボンヤリ眺める




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