幼なじみをやめるまで
自分の家のように慣れた階段を上ると、一番手前の部屋が千裕の。


ガチャリとドアを開けると、きれいに整理されている――

というか、不必要なものが何一つない部屋。




ベットのそばにあるこの部屋に不似合いなピンクのクッションに座る。

ここが、私の定位置
嫌がる千裕を無視して、私が持ってきた大きなクッション。



やっと落ち着ける場所に戻れた。
それだけで、固まった体が解れていく。






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