君と、世界の果てで
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まだ満たされないの?

これ以上、どうしろと言うの?



そんな餓えた目で、あたしを見ないで

血まで、飲み込むつもり?

もう放っておいて!




蜘蛛の糸に絡めとられて

羽根がもう、動かない



あなたの手で、断ち切って

あなたにしか、できないの




その翼で

空に舞い上がれ

あたしを連れていって



その炎で

燃やしてしまえ

それが、世界の終りね




この胸をつかんで裂いて

飛び散る花が見たいの?

ひざまづいてなんかやらない!




その光で

闇を照らせ

あたしを解放して



その声で

愛を叫べ

あぁ、世界の果てまで




届くように




届きますように




着地したら、そこが



World's end!



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