君と、世界の果てで


観客が、一人、また一人と、音に体を委ねていく。



やがて、跳ねる彼等の靴音が、地鳴りに変わる。



ああ、そうだった。


この感覚。



音と、鼓動と、反響の洪水。



この渦に、のまれていたい。



ライトに焼かれ、影になって焦げ付くまで。



あぁ、やっぱり。



ここがいい。



例え、挫折感で、いっぱいになったとしても。



ベースを片手に、生きていきたい。



この、光に照らされた、



美しい、歌姫と共に。



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