君と、世界の果てで
第三章




あの年の冬は、本当に寒かった。





君は、春の日だまりのように。





この心を優しく暖めてくれたのに。





俺は、君に何ができたのだろう。





どうして。





悲しみの予兆を感じながらも。





俺達は惹かれあってしまったのだろう。




あの冬に聞いた歌声は、まだ、鮮明に耳に残っている。





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