君と、世界の果てで
「ほぉ」
「さっき、見てみたら、クリスマスライブを見てくれた人から、励ましの書き込みもあって。
で、気づいたんです」
「何?」
「コレ」
画面をスクロールしていくと、下の方に、ギター、ベース、ドラムの写真が現れた。
二人は知っている。
陸と崇文だ。
「写真、直してなかったんすよね。
翼さんの写真載せていいっすか?」
「うぅん……まぁ、しばらくは良いけど……」
正直、こういうのは苦手だ。
不特定多数の人間が見るところに、何故自分の顔をさらさなければいけないのか。
「それより、深音の写真を直せよ。
こんなのさらしてるから、ストーカー被害にあうんだろ」
「あぁ……そうですね……」
陸が生きてた頃は、奴が矢面に立って、深音を守れたんだろうけど。
「あとをつける奴までいるみたいだからな」
「マジで!?それで、毎回送ってたの?」
「知らなかったか?」
「俺はてっきり、翼さんがイケナイ下心を持って……いてぇ、いてぇって!!」