君と、世界の果てで
そして彼女は、ただ押しつけるだけの幼い口づけを俺によこした。
「っはぁ……」
口を離し息をついた彼女は、濡れた瞳でこちらを見つめる。
「……しょうがねぇな……」
……本当は何も、しょうがなくない。
やっぱり、こいつは小悪魔だ。
俺は再度、彼女の細い体を、ベッドに押しつけた。
「ほら、本当はしたいくせに」
「……ちっと黙れ」
その生意気な唇に、長い口づけをしてやると、彼女の体から、力がぬけていく。
着ていたワンピースを取り去ってやると、思っていたよりさらに細い姿態が現れた。
耳に、首筋に、キスを落としていくと、白い体がほんのりと色づいていくような気がする。
まだ下着をつけたままの胸の膨らみに手を這わすと。
彼女の心臓が、トクトクと早いリズムを刻んでいるのがわかった。
「……緊張してんじゃねぇか」
「そっちこそ……」