君と、世界の果てで
ライブを4日後にひかえた夜に、崇文から連絡があった。
前に偶然会った漫画喫茶で待っているという。
車でそこに行くと、入口で崇文が待っていた。
「よぉ」
「翼さん……」
いつもの元気はどこへやったのか。
崇文は、深刻な顔をしていた。
受付を済ませ、崇文が先にとっていた個室に入る。
「どうした?何かあったのか?」
「これ……見て下さい」
崇文が指差したのは、パソコンのディスプレイ。
WORLDS ENDの新しいホームページだった。
淡いブルーを基調とした画面に、クリスマスライブの衣装の深音が現れた。
下の方に、同じくライブの時の崇文と俺の写真。
渚は春までという約束だから、載せない事にしたらしい。
「器用だな。で、これがどうした?」
「ここ、見て下さい」
崇文が開いたのは、ファンやメンバーが自由に書き込みできる掲示板だった。