君と、世界の果てで
「大丈夫だ。ライブは、予定通りやろう」
「でも……」
「深音には、俺から話しておくから。
……俺が何とかして、守るから」
パッと顔を上げて、崇文はコクコクとうなずいた。
こいつだって、ライブを生きがいにしてるのに。
迷惑かけてるのはこっちなのに、こんなに心配してくれる。
いきなりタイバンライブに穴を開けたりしたら、WORLDS ENDはどこにも出させてもらえなくなるかもしれない。
そんなことは、絶対に、できない。
とにかく、深音に話をするため、崇文と別れて車を走らせた。