君と、世界の果てで


父親の笑い声がおさまらぬ中、真っ赤な俺が逃げるように帰ってきたのは、言うまでもない……。


最後に、深音の部屋の窓を振り返った時、見えたのは。



「ライブ、見に行くよーん!

頑張れよー!」



と、陽気な丸いおっさんが身を乗り出して、手を振る姿だった。


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