君と、世界の果てで
罪悪感が全身を駆け巡る。
「食事も全く普通のものを食べさせてしまったし、
それに……
男の家に泊まらせたら、何をされるかくらいわかるでしょう……!」
完全に八つ当たりだった。
だけど、吐き出さなければおかしくなりそうだった。
「すみません。
私は深音に、頼まれたんです」
彼女の母親は、深音とした会話を、ぽつりぽつりと教えてくれた。
それは、誕生日前日、智に襲われた夜の、母娘の記憶だった。