君と、世界の果てで
「?深音、何それ」
深音が渡したクリアファイルから、得意気に取り出したもの。
それは。
「ジャジャーン!新曲です!
しかも2曲!」
「ええっ!?深音が作ったの!?」
「いや、俺」
「翼が?マジで?」
渚と崇文は目を丸くした。
「翼、お前作れなくなって辞めたんじゃなかったのか?」
思わず渚が過去の事を持ち出した。
「あぁ……わかんねぇけど、何となく、浮かんだ」
「……巨乳の力か……!」
「巨乳スゲェ……!」
「バカな事言ってないで!
叩いてよー!弾いてよー!」
二人の言う事は的を得ていた。
深音を抱いた日から、アレンジができた。
最近のゴタゴタをおさめたら、曲ができた。
巨乳は関係ないけど。
全ては、深音を想う気持ちがそうさせているのだと思う。
……我ながら、気持ち悪いが。