君と、世界の果てで
「嫌だ。帰るぞ」
「えぇ?何で?」
「……理性がもたないから」
この独特の空気はヤバイ。
元々そういう事をする施設なのだから、しょうがないが。
深音は、ベッド脇に避妊具やらローションが普通に置かれているのに、何も感じないんだろうか。
「……ちょっとなら大丈夫だよ?」
「アホか」
「だよね。じゃあ、お風呂だけ。
だって今出てっても、3時間後に出てっても、料金一緒でしょ?」
「……しょうがねぇな……勝手にしろ」
「わーい」
そう言うと、深音は風呂場に閉じこもった。
まぁ確かに、うちの風呂は狭いから、大きい風呂に入りたくなる気持ちはわかるが。
「翼さーん」
「何だ?気分でも悪いのか?」
呼ばれて少し、風呂の戸を開けると。
「げっ」
「すごいでしょ!」