君と、世界の果てで


「お前なあ、やめんか!

深音ちゃん、嫌がっとるやないか!!」



スパーンとHIROの頭を後から叩いたのは、NEVERのリーダー、KAITOだ。


短い金髪がトレードマークで、担当はドラム。



「すんません、しつけがなっとりませんで」


「い、いえいえ、こちらこそ……」



KAITOは深音からHIROを引き剥がし、軽く頭を下げた。


その顔は友好的に微笑んでいた。



「何やってんの、恥ずかしい」


「同業者くどくのやめろよ、HIRO」



うおお。


ぞくぞくとNEVERのメンバーが俺たちの前に集まってきた。


ギターのHARU、ベースのSINJI。


くそ、どいつもこいつも派手な顔しやがって。


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