君と、世界の果てで


声も出ずにうずくまる崇文を無視して、深音を見た。



「俺が、完全な陸のコピーをする。

そうしたら、歌うか?」



深音は、その大きな目を見開いた。


そして、今まで見たことのないような綺麗な顔で。



「はい」



と言って。



彼女は、笑った。



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