君がいたから。
「蒼…。」
小さく呟いた。
蒼は、ただの幼なじみ。
それ以上も以下もないはずなのに…
ドサッ、──────
「え?」
隣に気配を感じて、顔を上げた。
「俺が心配してんのは、お前だよ。」
隣には蒼がいて、そんなことを言われたから、
「…ばかっ。」
恥ずかしくなって、うつむいた。
頭を撫でてくれる、蒼。
蒼に撫でられると、なぜか安心してしまう…
気がつくと、いつの間にか眠りについていた。