君がいたから。





「蒼くんのこと、好きなんでしょ?」






「そ、それは…っ、」






好きか嫌いかって聞かれたら、好きだけど…






それが異性としてなのか、幼なじみとしてなのかは、分からない。





「穂乃花さー、蒼くんのことになると分かりやすい。」





「へ!?」





「顔にさ、気持ち出ちゃってるもん。」





「う、嘘…。」





気にしたこともなかった…





「特に、女子と蒼くんが話してるとすっごい嫌そうな顔してるよ。」





「…だって、なんか嫌なんだもん。」





「それ、ヤキモチって言うんだよ?」





加奈は、確信めいたように言った。






「え…。」





私がヤキモチやいてる…?




< 20 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop