オレンジボーイ
「えっ、」

目の前に現れたお客様。
さぁ、特徴を述べてみよう。


瞳は薄茶色。
髪はオレンジのハーフさん。
性別、男。


「!?あ゛〜っ!」
後ろから出て来たアキラが溜め息まじりに一言。

「だから無視しろって言ったろ。」


アキラから、もう一度オレンジ少年に向き直る。
彼は、笑っていた。


でも、それはきっとあれ。営業スマイルってやつだ。
笑ってるのに、ワラッテない。


あぁ、そっか。
だから、初めて会った時、無性に気に障ったんだ。
< 5 / 10 >

この作品をシェア

pagetop