復讐
幸せの基準。
毎年恒例の合唱コンクリートが近付いていた。
金銀銅、そしてグランプリ。どのクラスもグランプリを目指して練習をしていた。
わたしたちのクラスも例外ではなかった。わたしも歌うことが好きだったので、練習は嫌いじゃなかった。
放課後、女子はアルトとソプラノの二組、そして男子の三つに分かれて練習が行われた。
ちなみにわたしはアルトだった。音楽の先生がたまに練習を覗きにくることがあった。
アルトの歌を聞いて音楽の先生はこう言った。