復讐
次の日、母はわたしにこう言った。
「担任の先生に相談したから、安心して学校行きなさい。」
わたしは何も言い返さなかった。ただ黙って登校したのだ。
学校へ行くと朝のホームルームで担任がこう言った。
「皆さん聞いて下さい。
山崎さんがイジメられてると訴えてきました。本当ですか?」
担任の言葉に教室は静まり返った。誰ひとり口を開かなかった。
「もし本当ならやめましょうね。みんな仲良くしましょう。いいですね?」
担任は笑顔で言った。
「はーい。」
声を揃えてみんなは返事をした。わたしは後悔した。
大人はどうしてこんなに馬鹿なのだろう。