天国のマシュに会いたい
以前に連絡があってから、ずっと東京に居たのだろうか。

とにかく、こちらへ帰って来るというので、帰ってきてから色々と話を聞いて見なければいけない。

今夜遅くに帰り着くと言うので千恵子が駅まで迎えに行くことにして、話は明日聞くことにした。


翌日、ずっと東京に居たのか訊くと大阪と東京を行ったり来たりしていたらしい。

そしてその間マシュは、ずっと友達の所へ預けたままだったらしくて二、三日して大阪へ帰ってから迎えに行くつもりらしかった。

知佳は東京で友達と二人、それにマシュも住めるくらいの部屋を見つけたので、大阪へ帰ると、さっそく引越しの準備をするのだと言う。

もう決まったことなので致し方なく、千恵子が引越しするのなら手伝いに行こうかと言ったのだが、知佳は一人でできるから大丈夫だといって、数日後、大阪へ戻って行った。

九月に入り、引越しの荷物を東京へ送って済んだと知佳から連絡があり、引き取ってきていたマシュを荷物を運び出す間、邪魔になるので、また友達の所へ預けているのだと言っていた。

大阪のマンションには、少々の衣類と寝る為のマットが残っているだけで、数日後には東京へ行くつもりにしているらしい。
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