天国のマシュに会いたい
しかし身体は、ぐったりとしていたらしい。

私はマシュが重篤な病気になってしまい精神的に参っていた。

日中、小説を書く気もしないし精神的にしんどくて横になっているのだが、考えるのはマシュの事ばかりであり心が痛かった。

次の日の朝も私は八時半になると病院に向かった。

点滴をしながらゲージの奥で寝ているマシュの前に立つと、マシュが私の顔を見て、目と目が合うと
「ニャーン」
と鳴いた。

そして這いずりながら私の方に
「ニャーン、ニャーン」
と鳴きながら近寄って来ようとする。

各ゲージの掃除をしていた助手の女の子が、その光景を見てゲージを開けてくれ、私はマシュを撫でた。



マシュは
「ニャーン、ニャーン」



と鳴いている。
こんなに可愛い声で鳴き続けるマシュを初めて見た。

そして助手の子にゲージを掃除するからマシュを抱いていてくれないかと言われ、マシュを抱いた。

抱かせてくれて本当に嬉しかった。

そして掃除が終わると、またマシュをゲージに戻し、じっとマシュを見守る。
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