天国のマシュに会いたい
次の日の月曜日に、いつもどおりに午前九時前に病院に到着してマシュを見ていると先生が来て

「そろそろ猫ちゃんを退院させましょうか。これ以上点滴を続けても回復しそうにありませんし、歩けはしませんが、血色は今のところ良いので、そろそろ考えましょう」
と言い、また連絡をしますので連れに来るようにと言われた。

その日、千恵子に病院から連絡があり、夕方マシュを連れに病院に向かった。

そしてマシュを診察台に乗せて診察した後、明日から毎日通院するように伝えられ、マシュを連れて家に帰った。

マシュはほとんど鳴かないが身体を触ろうとすると怒った。

とにかく歩けないのでゲージに入れることにしてゲージを買ってきて、尿をしても大丈夫なようにシートを敷き、水と餌を入れておいたが苦しそうである。

まだ身体が痛いのかも知れない。

苦しそうなマシュを見るのは辛かった。

私はゲージを少し開けて
「治れよ、治れよ」
と言いながら、できるだけそっと、やさしく撫でてやった。

夕食後も祈りを込めて、二時間以上やさしく撫でてやっていた。

私にはマシュが治るのを祈るしかなかった。

本当に心が痛く、辛かった。
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