天国のマシュに会いたい
このままマシュが死んでしまうのではないかと思うと耐え難い苦しみが襲ってくるのであった。

次の日の朝もマシュをキャリアーに入れて、千恵子が乗せ、私は千恵子の後から自分の車で病院へ行く。

そしてあいかわらず尿の出ないマシュの尿を搾り出し点滴と注射を受けて帰る。

マシュを家に連れて帰るとゲージの中で、水は昨日の夕方から少しは飲むようになったが餌は食べない。

しかたがなしに、私が缶詰の餌を無理矢理に食べさせる。

一日に何度かに分けて食べさすと、一缶の三分の二くらいは食べてくれるが、自分からは食べてくれない。

どんどんと体重は診察の度に落ちている。

このままでは体力が持たない。

どうにかして自分から食べてくれないかと努力するがだめである。

尿もあいかわらず出ないし、大便も食べる量が少ないので出てこない。

本当に心配で心配でたまらずにマシュを見ていると、涙がどうしても出てくる。

次の日は私が精神科へ診察に行かないといけないので、マシュを連れて行くのは私が診察を終えてからになる。
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