天国のマシュに会いたい
マシュの尿を絞り出し点滴をする。

そして体重は減り続けている。

本当に、このままでマシュは回復に向かってくれるのだろうか。

心配で心配で、たまらなく心配であった。

家に帰って夕方になり千恵子が帰ってくると嫌々をするマシュに薬を三種類飲ます。

この三種類の薬はマシュが生き続けているかぎり、毎日、朝と夕方飲まなければならない。

薬を飲ますと、むりやりに餌を口に入れる。

しかし一日に一缶も減らない。




マシュよ、どうにか食べてくれ、お願いだから食べておくれ。




あいかわらず尿と大便も出ない。

水を少し飲むだけである。

そういえば最初に病院へマシュを連れて行き先生に診察してもらった時に、数日間は生きられても、この病気は猫にとっては非常なる苦しみと激痛を伴う病気なので安楽死をさせなければかえって可愛そうな結果になるから、安楽死をさせることも考えておかねばならない。

そう告げられたのが脳裏に浮かび、頼むから餌を食べて尿を出して便をしてくれと祈るのであった。
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