天国のマシュに会いたい
私は家に帰り千恵子からの連絡を待った。

病院から千恵子に連絡があると私も病院へ行って二人でマシュを迎えに行く約束をしておいたからである。




「どうかマシュの手術が成功しますように」

「どうかマシュを助けてやって下さい。お願いします」

私には、祈るほか術が無かった。




一日中、祈っていた。




そして夕方になり夕食の支度だけはしておこうと支度を始めると、なぜか涙が溢れ出てきて止まらなかった。

本当にマシュが、かわいそうでたまらない。

マシュに苦しい思いばかりさせているようで・・・

安楽死を選択しておいた方がよかったのだろうか・・・

涙が止まらない。

そうするうちに千恵子から、病院から迎えに来るように電話があったと連絡があり、私はマシュのキャリアーを積み込み病院へ向かった。

病院に到着すると、千恵子は待合室で待っていた。

私は座って待っている千恵子に手術が成功したのか、それともだめだったのか、勇気を振り絞り訊いた。
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