天国のマシュに会いたい
そうしながらソファのところまで来ると、前足の爪でソファを引っ掛けて上によじり上った。

その場所でしばらく居ると、また移動しようと立ち上がろうとする。

夕方近くになって、ついに立ち上がると、一歩、二歩と歩いたのだが、すぐに転んでしまう。

転ぶ時に顔を床で打ったりするが、どうにか歩こうとしている。

必死に努力するマシュを見て、また涙が出てくる。

それでもこの日は、どうにかこうにか数歩でも歩けるようになった。

しかし、あいかわらず、あまり食事をしてくれない。

この日、ついに体重は二キロ台にまで落ちてしまった。

左足の手術をした部分は局所的に痛いのであろう。

触れようとすると嫌がる。

抱き上げる時は、その部分に触れないように抱いてやらなければいけない。

翌日も私はマシュのリハビリに励んだ。

そして時間が経てば経つほど歩く距離が伸び始めた。

一、二歩だったのが、三、四歩になり、五、六歩、歩けるようになってきた。

そのくらい歩くと、バランスを崩すと言うより、自分で、ごろんと横になる。

慣れない歩き方なので、しんどいのかも知れない。

だが、この調子でいくと、まもなく三本足ででも歩けそうである。




がんばれマシュ・・・

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