天国のマシュに会いたい
何度か道路近くまで行くマシュを玄関先まで抱いて戻すと一時間以上経っていたであろう、私はマシュを家に入れた。

その日の夜、九時頃になるとマシュはリビングのドアの前に立ち、私が寝室へ上がるのを待っている。

そういえば、どうして時間が分かるのであろうか。

なぜ私が寝室に行く時間が分かるのであろう。

以前から不思議に思っていた。

私は寝室へ行く時にマシュを抱き上げると寝室に向かい、ベッドの上にマシュを降ろし身体を撫でる。

マシュは、ピョコン、ピョコンとベッドの上を移動して、横になると身体を舐めている。
私は横になり、手をマシュに伸ばして擦ってやる。

そのうちに私は、まどろみ眠りに入る・・・

マシュは千恵子が寝る前に、またリビングに戻された。

翌日も昨日と同じ様にマシュを外に出してやった。

日曜日で千恵子も居たので、他の猫も一緒に外へ出して見ている。

するとマシュは家の裏へ行きたいのか、少しずつ移動しながら、庭の裏を目指している。
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