天国のマシュに会いたい
どうやら死因は心筋梗塞らしく、それでマシュは、すぐに死んだのだと言っていたそうだ。

ただし先生は、もう少し生きれると思っていたようで、死んだことに少々驚いていたそうだった。

もしかすると、最初の症状が出た七月十二日に、最初から、このベテランの先生に診察してもらっていたら、マシュは助かっていたかもしれない。

残念であった。

後日、千恵子が、いつも行っている近くの動物病院に、猫の蚤取り薬を買いに行った時に、マシュのことを訊かれたので、別の病院で診てもらったが、マシュが死んだのを伝えると、詳しい事を、その病院に訊いてみると言っていたらしい。

経験が浅く、分からなかったのだ。

返す返すも残念であった。




ごめんねマシュ・・・




私は売り上げが昨年よりも落ち込んでいて、百万円に届いていなかった。

この分では昨年の百万円台後半の売り上げも望めない。

いったい、どうしたものかと悩むが、マシュの死で気力も落ち込んでいるし、最悪の状態であった。

ところがこの後、ぽつりぽつりと仕事があり、最終的には三ヶ月で七十万ほど売り上げがあり、百万台の半ばにはなった。

そして仕事は翌年になっても少し増えており、マシュの死後なぜか売り上げが伸びているが、激増している訳でもなく、今年にしても、せいぜい二百万円台前半であろう。
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