天国のマシュに会いたい
マシュの方は、お構いなしに自由にリビングの中からキッチンへと歩き回るようになっていた。

翌日の夜も同様である。

ミルとマシュは、おたがいに認識しあっているので、もう大丈夫だろう。

クロだけが、ひょっとすると、まだ気にさわると襲い掛かっていきそうな気がするが、マシュは、もう自由にリビングに続いている隣の和室にも入っている。

もう少しクロがマシュに慣れれば、マシュをもう二階の部屋に閉じ込めなくてもよいだろう。

それを、いつにするか。

明日にするか、明後日にするかで考えていた。



翌日の日中に私は思い切って二階のマシュの居る部屋を開けっ放しにした。

マシュが部屋から出てきて、廊下に座る。

しばらくして、開けっ放しにしておいた私たちの寝室に入った。

少し歩いては、立ち止まり座る。

そして少し歩いては、立ち止まり座る。

初めて入る部屋なので、様子を伺っているのかも知れない。

しばらく私たちの寝室に留まっていたが、やがて階段の方へ移動して行った。

階段を下りていくのだろうか・・・
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