天国のマシュに会いたい
しかし夜中になって、二人が寝た後で争いが起きるとも限らないので、今夜一晩は、もう一度マシュを二階の部屋に連れてゆき閉め込んでおいたのだった。

次の日は千恵子は土曜日で仕事が休みであった。

いつものように朝寝をしている千恵子をそのままにしておき私は二階のマシュの部屋を開け放した。

そしてマシュは出てきてリビングへと下りてきた。

結果は昨日と同じであった。

何も争いも無く時間が経過していった。

どうやら、もう大丈夫そうであるが、クロだけはマシュの近くには寄らず、遠巻きに歩いてゆく。

クロは何を考えているのか分からず、突然に癇癪を起してマシュに襲い掛からないか、それだけが気になっていた。

クロは時々外へ出してくれと言って鳴くので外へ出してやる。

ミルも、たまに外へ出してやるのだが臆病なので、だいたいは数分も経たないうちに家へ入ってくる。

今日もクロは、外へ出してくれと言うので外へ出したのだが、マシュが家に居るのが鬱陶しいのかも知れない。

ミルとマシュだけだと、もう心配はない。

私は安心して自分のやりたいことに専念できた。
< 27 / 220 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop